nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

報われる時

なんとゴキブリが当日欠勤、発熱だって。

おまけに連絡無し。

やはりその程度のヤツだった。

他にも当日欠勤したヤツがいて、私はある意味伸び伸びと働くことができた。

午前中は苦戦したものの、午後からは契約が取れたので、疲れも吹っ飛んだ。

私ってタフだなぁ。

契約取れるかどうかでこれほど疲労感が変わるなんて。

とはいえ疲れていることに変わりはないようだ。

肉が食べたいが、我慢して電車に乗ってこれを書いている。

なんだかんだで一喜一憂しながら二ヶ月間乗り切りそうで怖い。

ある意味運命みたいなもの。

入ってしまったものは仕方ないのである。

ゴキブリはウザイがやるしかない。

私が契約を取ると、周りも態度がコロっと変わる。

 

「さすがです!」

 

目をキラキラさせながら皆がこちらを見て拍手している。

そうされると私も弱く、一応ニタニタしてみせる。

アドレナリンによって気分良くなったが、空腹だし早く帰りたい。

乗り換えが面倒なので、池袋から上野まで行った。

すると立ち食い蕎麦屋を発見したので、かき揚げ蕎麦を注文した。

ビールも頼めば良かったが、疲れた身体には毒だと思ってやめた。

乗り換えが嫌だからと遠回りしたら、上野で歩かされ汗だくになった。

やはり楽に帰る方法はないようだ。

素直にいつも通り帰れば良かった。

 

 

結局、いつもより十五分もロス。

帰宅してパソコンに向かっている。

十三日月曜日は、日中はバイト、夜は出版社との打ち合わせがある。

とても緊張しているが、いつも通りの私で挑めば大丈夫だろう。

冷たい雨の祝福があることを祈る。

長かった私の下積み時代を最初から最後まで見ていてくれたのは天である。

人生に行き詰まり、全てを捨てることを余儀なくされた私に天が差し出したものは『書く』ことだった。

今から十年ほど前のことだった。

あの頃は私が本気で文章を書いたりするようになるなんて、誰も想像していなかった。

しかし、今となっては将来は文筆家として食べて行けるようになることを皆が応援してくれている。

正直言って、労働者としてコールセンターで営業している方が生活は安定するかも知れない。

しかし、私の天命は『書く』ことである。

それだけは譲らないし、誰も否定しない。

最近疲れすぎと勉強不足で、まともな文章を書いていない気もするが、本当に時間がないので仕方ない。

春までの辛抱である。

コールセンターは三月末までの契約ということで、延長するかしないかは先方さんと話し合って決めることになるだろう。

まぁ、成績次第ということになる。

前にも書いたが、次のステージでも暴れられるように、ここは一つ手応えを感じた状態で終わりたい。

 

 

どうやら世界は変わるらしいので、私を取り巻く環境も変わることだろう。

いよいよ私の出番が訪れるかも知れない。

ずっとずっとくすぶっていたが、そろそろ陽の目を浴びてもいいような気がする。

こういうことを言うと反感買いそうだが、コールセンターで働き出してから、世間の目が冷たいように感じる。

蓮さん、そっちじゃないよ、みたいなね。

まぁ、見ていればいい。

私の快進撃はこんなものじゃないから。

天から『書く』ことを授かった時のように、目の前にあることを一生懸命やっていれば必ず報われる時が来る。

それだけを信じている。

根拠はないが、根拠がないからこそ強く信じるのだ。

必ず、信じている方向へ向かっていくから。