池袋のメトロポリタン改札口近辺に入りたい店が一軒もなく、食べたいものもなかったので、北千住まで来てプロントでこれを書いている。
とにかく普通のものが食べたくてナポリタンを注文した。
目玉焼きが乗っている昔ならではのナポリタン。
一番焼きそばに近いと思ったからだ。
仕事では過去最高記録を上げた。
ダントツトップに躍り出たのだが、まだ一ヶ月も経たないのにトップとは、何となくやり甲斐を奪った。
とことん真面目に仕事をしているせいか、仕事中が一番調子が良い。
仕事が終わると現実に戻ってしまう。
あんなに集中していたのに、素に戻った瞬間、イライラし始める。
一人になりたいのである。
誰とも話したくなくて、会うのも嫌で、ひっそりとしていたくて仕方なくなるのだ。
静寂に飛び込みたくなる。
そんな自分を顧みて、よほど疲れているんだなと思ってしまうのだ。
ナポリタンは激ウマだった。
北千住、やっぱ私にとっては最高の街だ。
九州行きまで、あと何日もない。
とても楽しみだが、帰ってきたら鬼シフトが待っている。
なんと月末は十一連勤だとか。
大丈夫ですか?って訊かれたが、九州行きで一週間も休むので、仕方ないみたいだ。
だから、疲れをとことん癒してこようと思っている。
執筆作業が溜まっていて、やりたいことも沢山あるのだが、まずは寝たいかも。
どこへも行かず、一日くらい爆睡したいと思っている。
全ては九州行きのために頑張ってきたのだが、今度は十一連勤のために頑張らなくてはならない。
三連勤でも疲れるのに、十一連勤って!!
ところが、四月からの仕事は未定なのだ。
このままコールセンターで働かせてもらえるかも謎。
幾つかお声をかけてくれるところもあるのだが、当然ながら面接に受かる保証もない。
私としては少しでもハードルの高い職場へ行きたい。
やり甲斐重視なので、多少難しい仕事がしたい。
勿論待遇もいい方がいい。
九州へ行って、明暗が分かれるような気もする。
帰ってきて、十一連勤をこなして、道は開ける。
妥協を許さず、理想を取り下げず、貫き通した人生だから、到達できるものがある。
私としては、この激務の果てにそれがあるような気がしてならない。
九州から帰ってきたら、私はパワーアップし、自然と導かれるように思う。
そして待っているのは新人賞。
この激務はそのための最後の試練だとしか思えない。
もしかしたらこの勢いで、運命の人に出会ってしまうかも知れない。
妥協を許さないのだから、普通の人では満足しない。
私を満足させられる人だから、普通なわけがない。
先に楽しみが待っていると思えば、激務は当然のことだと思うことができる。
全く苦にならない。
むしろ、とことん激務な方が、未来は明るい気がする。
だから九州から帰ってきて十一連勤が待っていると聞いた時は、ワクワクしてしまった。
それと同時に、未来を確信した。
横道逸れたと思っている人もいるかも知れないが、全然そんなことはない。
それどころか、一気に光が近づいたのだと思っている。
コールセンターで働く皆に会えなくなるのも実は寂しい。
私がいなくなったら、案外困るだろう。
しかし、私への需要は止められない。
何だかんだで、報酬の高い方へと流れるのが正しいと思う。
皆とも最後だと思えば、十一連勤も楽しいはずだ。
未練など残さず、悔いなきように、完全燃焼しよう。
万が一続けることになった暁には、スペシャリストとして君臨しよう。
長かった闇は確実に明け、一つの時代が終わろうとしている。
闇の反動を思う存分味わい尽くそうと考えている。
私の人生にもやっと明るい兆しが見えてきたように思う。