nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

歩けばネタに当たる

念願の焼肉〜!!

埼玉県民である私は、やはり埼玉県の街に金を落としたい。

とはいえランチ千円の焼肉セット。

夜は高くて、ランチじゃないと来れない店。

ハラミだったけど、めちゃくちゃ美味かった。

キムチもスープも美味かった。

煙草が吸えないのが難点だが、そこそこ高級な店は店内禁煙なのである。

 

「外で煙草吸えないんですか?」

「外の灰皿撤去されちゃって…、皆さま外で隠れて吸ってらっしゃいますよ」

「じゃあ、それで!」

 

入り口付近には吸い殻が散らかっているのかと思いきや、オープン前に掃除でもしたのだろう。

綺麗だった。

隠れる場所もなかったので、堂々と店前で吸い、吸い殻を煙草の箱に入れた。

グラスビール一杯で軽く眠たくなったので、焼肉屋を出てドトールでアイスコーヒーを飲みながらこれを書いている。

 

 

いやいや、また真昼間からディープな話をしている。

 

「弟の初めての人ってお母さんなの」

 

いやいや、思わずその人どんな顔してるか見ちゃったよ!

何とも深刻そうな顔で、お連れの人もめちゃくちゃ退屈そうな顔しているし。

外を見ろ!

快晴だぞ!

もっと面白い話はないんかい?

沈黙の二人が何言い出すかと思ったら、

 

「健康が一番だと思わない?」

 

お前は不健康だよ!

自分の不幸自慢している時が一番生き生きしているんだから、相当病んでるよ。

まぁ、私も聞き耳立ててそれを文字起こししているんだからまともじゃないけどね。

整骨院へ行ったら身体が少し楽になった。

焼肉食べたらパワーアップした。

それなのにこの二人、陰気くせ〜よ!

不幸話って笑いながら酒飲んでするもんでしょ。

静かなドトールで、周りも皆聞いてるぞ。

母さんに侵された弟さんは拘置所にいるらしい。

何やらかしたか知らないが、面会が辛いとのこと。

聞いてるうちに陰気臭くて眠たくなってきた。

お連れの人は実に無口。

あぁ、とか、はぁ、とかしか言わない。

きっと退屈なんだろうなぁ。

早く帰りたいんだろうなぁ。

友達なのか?

私なら話聞いてもスルーするかも。

相槌も打たないかも知れない。

もしくは、真剣に聞いて、帰ったらネタにするかな。

それも悪くない。

 

 

当たり前だが、池袋と埼玉県の草加では彷徨いている人種が違う。

池袋はやはり若者が多いが、草加には若い人はほとんどいない。

駅前のベンチは高齢者の溜まり場になっている。

とにかくお年寄りだらけ。

それが妙に落ち着くのである。

イトーヨーカドーなんかに行くと、我が街に帰ってきたな、などと思う。

特にいいテナントがあるわけではないが、ガラガラの店内と田舎臭さがたまらないのである。

やはりほぼ毎日池袋へ行っていても、自分の街とは思えない。

結局は埼玉県民なのである。

北海道出身とはいえ、北海道にはもう愛着がないに等しい。

食い物は北海道が美味いなとは思うけどね。

 

 

離婚して何となく隣町である谷塚町に来たのだが、急行が停車しないので、家賃は驚くほど安い。

東京の隣に位置しているとは思えない。

そのくせ時給の高い池袋に通っているのだから、そりゃ一杯引っ掛けて帰るくらいできるわな。

先日、駅前の風俗街をふらふら歩いていたら、熟女クラブを発見してしまった。

二十時に仕事を終え、ヘアセットとメイクをして、二十一時から働くのもアリだな、などと考えていた。

どうせなら都会の熟女クラブも経験しておきたい。

ただ帰れないよな。

熟女クラブに出勤した日は池袋のインターネットカフェに泊まり、そこからコールセンターに行くのも悪くない。

 

 

私は何がしたくて、どこを目指しているのだろうか。

たぶんもう決まっていることなのだろう。

知らないのは私だけで、そっちに流されながら生かされているのだろうな。