nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

酒は絶対の友

とある方からこんなことを言われた。

 

「疲れた時は酒!酒は絶対の友!」

 

マジか!!

これを聞いて飲まないわけはない。

しかも休みの前日。

だからいつものプロントに寄った。

軽く濃いめの角ハイボールを引っ掛けて帰宅した。

プロントは何故こんなに落ち着くのか?

恐らく私を知る者が一人もいないからである。

店員さんも行く度に違う。

常連客もいない。

だから溶け込めるのだと思う。

これが赤提灯ならば、こうは行かない。

店員さんの目が気になったりして、落ち着かないのだ。

それは都会の気楽さを象徴している。

一歩会社を出れば、どこに誰がいても知らぬ人である。

駅のホームに会社の人がいても、全くわからない。

会社を出た瞬間、ただの人になる。

どんなに数字を出そうが、関係ないのだ。

 

 

コンビニで買う昼飯に飽きて、

昼休みに街をウロウロしてみた。

気の利いたイタメシ屋もない池袋の風俗街。

ラーメン屋と磯丸水産焼肉屋しかない。

仕方がないからラーメン屋に入ったのだが案の定だった。

焼肉屋のランチは高くて足が遠退く。

磯丸水産は量が多すぎる。

結局はコンビニに落ち着くのかなぁと少し寂しい気持ちになった。

オリーブ油たっぷりのバジルパスタが食べたかったのに。

パスタ屋がないなんて、流石池袋だ。

ね?

池袋で立ち寄れる気軽な店はプロントしかないのである。

 

 

直帰しなかったのと仕事が忙しかったせいもあり、

バタクソに疲れて帰宅。

こういう日は、

何も書かずに寝てしまいたくもなる。

しかし、

翌朝の自己嫌悪のことを考えるとそういうわけにもいかない。

やはり、

駄文でもいいから書いて、

できれば五時に起きるのがベスト。

この一連の作業は

私にとってプレッシャーになっている時もある。

何かネタはないか?

何か面白い話はないか?

仕事が終わればそんなことばかり考えている。

とはいえ、毎日思い浮かぶわけもない。

何も浮かばない日は疲労だけが増し、

今度は閃かない自分を責めたりもする。

まぁ、

酒だけは絶対の友だということしか

今日のところは言えないな。

酒のために働いているとは言わない。

酒だけが友とも言わない。

しかし、中途半端な付き合いができず、

人間関係においてもゼロか百かの私は

酒ほど単純なものを知らない。

酒は飲めば酔うが、人間はそうも行かない。

傷つくのを恐れ、不信感を抱き、

何となく距離を保とうとしてしまうのが人間である。

一度不信感を抱いてしまうともうダメで、

関係性は修復されない。

人を恨むことが嫌いなので、

必然的に離れる結果となる。

自分の中で、

その人はいなかったことにするのである。

そうすることが器用なのか不器用なのかはわからないが。

 

 

たまにこんなことを思う。

今の倍の友達がいたらどうなるだろうかと。

恐らく私は身が持たないような気がする。

その人と真剣に向き合うため、

あまり多すぎても回らない。

以前も似たようなことを書いたかも知れないが、

友達が少ないようで友達だらけでもある。

幼少期から三十代にかけて、

友達というものに恵まれなかった私。

それこそ酒だけが絶対の友であった。

それを振り返ると、

今は実に幸せな時期なんだと思うことができる。

恐らく五十歳手前で人生はターニングポイントを迎える。

もしかしたら、

私は文章で社会貢献することになるかも知れない。

そう考えると今は自由そのものである。

何を書いてもいいし、ある程度のことは何でも許される。

五十歳になって今を振り返った時、

あの頃はぶっ飛んでいたと思えるくらいで

丁度いいのかも知れない。

やはり、ある程度の安定を得て、

もっとクリエイティブになりたいなとも思う。

酒量は増やしたくないが、

酒とは絶対の友でいたい。

だからといって飲まなきゃ書けない人間にはなりたくない。

シラフで飛べるヤツでいたい。