nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

間近に迫る最高峰

海産物販売を始めて間もないのだが、圧勝してきた。

どうだ!

見たか!

これが橋岡蓮さまの実力じゃ!

と言いたいところだが、たまたまかも知れない。

毎日ゼロスタートを切って毎日成績を残せなければ、実力とは言えない。

しかも、月間通して成績を出し続けることが重要だ。

 

「橋岡さんのトークは、一本筋が通っている」

 

だから契約が取れるんだと社長は言っていた。

そりゃトーク云々ではなく、年の功だとも思ったが、確かに説得力は身に付いたのかも知れない。

直接雇用になって心も落ち着いたことだし、もうね、張り切るしかない。

どんどん自分を磨くしかない。

そして、納得行くまで稼ぐしかない。

私ならやれる、そう思っている。

賞味期限が何年残っているかはわからないが、まだ旅は続く。

 

 

旅とは何か。

どこかへ向かおうとするものでもあり、あてもないものでもある。

私の場合は納得できる境地まで辿り着きたい。

そして引き際を感じるまでぶっ飛ばしたい。

私の人生って大したことないと思っていたが、直接雇用してもらうことができた。

それによって、心から安堵というものに包まれた。

ギリギリの人生が性に合っているのではなく、正当に評価される人生を求めていたのだ。

もし、私にもパートナーのような人が現れたら、本当の意味で心の平穏を得るのだろう。

私の場合、殆どのことはもうさらけ出しているような気もする。

恥という概念はあるが、今更隠すことも何もない。

ただ、言いたくないことは山ほどある。

おべんちゃらも使えないし、お世辞も苦手。

自分にとってマイナスになるようなことも言っていないつもりだ。

かといって秘密主義ではない。

誰に言っても理解されないことは、これ以上言わないだけである。

私の人生は旅とも言えるが、ジェットコースターとも言える。

今のところ、私のような人生を歩んでいる人を見たことがない。

出会っていたらとっくに惚れていると思う。

 

 

どうしてなかなか出会わないのだろうか。

努力が足りないとか、神がどうのとか、そういう問題ではない気がする。

恐らく旅の途中は、誰にも出会わないのだろう。

旅を終えて、それでも生き延びなきゃならない状況に追い込まれた時、突然現れるような気もする。

だとしたら、やはり重要なのは覚悟だ。

当分一人で生き抜く腹積もりが必要だ。

私のように本当は寂しがり屋のくせに尖っている女は、誰かが世話した方がいいはずだ。

ところがこの世は不条理なもので、いい塩梅の人はいない。

よっぽど出来のいい男でも手を焼くことだろう。

悔いがあるとすれば、やはり出会っていないことだ。

そうだった、旅の途中はきっと出会えないんだった。

旅なんてやめてしまえばいいのに、それがどうもできない。

苦しいだけなのに、納得するまでは命を燃やす。

健康で長生きしたいなんて考えはほとんどない。

いつまでも現役でいたいと願いながら、最高のパフォーマンスを発揮できなくなったら、さっさと引退したい。

 

 

たまにこう思うことがある。

私にとっての人生最高峰はどこだ?

それは確実に近づいていることを悟っている。

つまり、下って行くのも時間の問題だってことだ。

ただ、一つだけ期待がある。

私は今後、社会貢献するようになると言われたことがある。

だとしたら、どんな形でそれを実現するのか見てみたい気もする。

死と云うものはたった一度しかない。

だったら体験したいと思う。

まだまだ終われないこの旅。

何故そう思えるかって、結局は一つの会社の一員になり、戦力として必要とされることが私を先へ先へと押し出しているのだろう。

間近に迫っているであろう最高峰へ。

仮にそれが大したものではなかったとしても、見届けるべき。

その果てにまた一つの納得があるから。