バタクソに疲れた!
というのも先輩は休みだし、テンション上がんねぇなぁ〜なんて思っていたらノルマ達成できないまま終わってしまった。
私以上に私を指導していた元ホストは落胆。
落胆したいのはこっちだよと思いながら、今日は飲むしかないと思った。
迷いもせず池袋プロントへ行ったものの、ビビりの私は濃いめではなく普通のハイボールを。
二杯飲んだが酔わなかったが、高く付くのが嫌でそれ以上に飲まなかった。
何故なら酔ったら谷塚まで帰るのがしんどくなるからだ。
やはりブレーキが効いているみたいだ。
たまにはスカッと酔いたいけど、テンションが上がらないので酔える気にならない。
心が抉られた。
やはり、社長のことが気になって、落ち込んでいるのだ。
喫煙所では、いつもの同僚とペチャクチャお喋りした。
なんと時給を減らされ、インセンティブも幾らかわからないままだと言った。
「ずるいと思わない?社長」
「それは酷いっすね」
「訊いてみたいけど社長いないのよ」
「派遣のままの方が安定していたかもですね」
「…かも知れん」
なんだか急に自信がなくなって、心が痛い。
「たぶん扱い易い人しか要らないんですよ、あの社長」
「やっぱり?じゃあ私は要らないじゃんね?」
何故社長は私みたいなヤツを抜擢したのだろうか。
取り敢えずの戦力が欲しかったのかも知れない。
泣きたくなってきた。
せめて五年は頑張ろうと思っていただけに。
確かに扱い易い人しかいないかも知れない。
誰よりもくせ者なのは社長だ。
あぁ、誰か私と社長の間に入ってくれ!
そんな訳にもいかず、かといってオドオドするのも私じゃないみたい。
とはいえ私が堂々としてろくなことがない。
先日も書いたが、給料とは社長の誠意が伝わる唯一の手段である。
私をこんなに不安な気持ちにさせる社長の罪はでかい。
まぁ、流石にそろそろ顔を出すことだろうから、バッチリ訊いてみよう。
このままじゃ、仕事に身が入らない。
私はいくら長女気質のA型とはいえ、ヘタレなんだから。
それなのに思ったことをはっきり言ってしまうところがある。
社長のような立場の人からすると、そこがウザいのだろう。
周りを見たら社長にオドオドしていて歯向かう人はいない。
ぶっちゃけ、年下の社長、私に勝ち目はない。
だから私は嫌われる。
開き直って堂々としようかな。
きっと先にも書いたように、戦力が欲しかっただけなのだろう。
あぁ〜あ。
そう考えると、社長が伸び伸びできない相手が私ってことだ。
なんだかあれだけ嬉しかった直接雇用だが、守ってくれる派遣会社がなくなった分、社会に放り出されたのかも知れない。
一時は周りも私を羨んでいたが、空気が変わってきた。
折れた心を立ち直らせるためには、やはり、恋を実らせるしかないのか。
でもさ、実る気がしないよ。
全てはあの社長の手の中にあると思えてね。
つまんないなぁ〜。
そう考えると、私は今の社長に限らず、やはりこの社会に居場所はないのか?と思ってしまう。
喜びは一瞬だったな。
落ち込むのはまだ早いか?
溜め息つくのもまだ早いか?
組織にいる人間って上の評価一つで自己肯定できたりできなかったりするものなのだろうか。
どうせ一人でいるならば、じっくり自分と向き合ってみた方がいいのかも知れない。
誰にも邪魔されず、自分の良いところの棚卸でもしようか。
この不安定な気持ちはもしかしたらQPコーワゴールドのせいかも知れない。
医師に止められているのに、自宅のコーヒーを切らしてしまってその辺にあったそれを飲んでしまったのだ。
一時的に疲れは取れるようだが、やはりその反動がデカいのだろう。
職場の人は友達ではないと気づいてから、何となく会社へ行くのが怠いよ。
全ては私の甘えだったんだなってね。