nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

他人ではない

先日、古くからの友達に誘ってもらい飲みに行った。

まずは丸井の屋上にある寿司屋から始まって、居酒屋を数軒はしごした。

そして数年振りにカラオケへ行った。

友達も体調が優れない中付き合ってくれて、楽しいひと時を過ごすことができた。

私からすると人に会うのは数ヶ月振りのことだった。

なんだか社会復帰したような気分だった。

人間ってこうして人と関わり、会話したりしながら己の成長を見守ったりするのだろうなぁ。

人間に戻った気がした。

ただ、二人とも風邪気味だった。

遠足の前の小学生だったのかも知れない。

私はリアルに飲みに行ったりする友達が極めて少ない。

彼女とは長い付き合いだが、それでもしばらく会っていなかった。

そのことが思いの外寂しかったのかも知れない。

今振り返ってみると、少々荒れていたように思う。

やれやれ、自立しているようで自立できていない情けない大人だ。

 

 

職場ではちょっとしたことがあった。

昼休みコンビニへ行ったら先輩に会った。

カップラーメンコーナーの前で、何を食べるか選んでいた。

私はラーメン屋へ行くか、カップラーメンを買うか迷っていたのだが結局コンビニへ行った。

 

「ねぇねぇ、『天下一品』って食べたことある?」

「え?俺、大好きだよ」

「マジか、行けば良かった!!!ラーメン食べたかったの」

 

キタ~!!!

『天下一品』に誘えば、間違いなく来てくれるはずだ。

近いうち、『天下一品』に誘ってみよう。

飲みに誘うのはハードルが高いけど、昼休みラーメン屋に誘うのなら私にもできるかも知れない。

隣りの席になれば誘いやすいのだけど、そうじゃなくても勇気を振り絞ってみよう。

これで対応を見てみて、面倒臭そうにするならば諦めればいいし、誘いに乗ってくれれば脈があるかも知れない。

てか、蓮さまの誘いを断るなんて、男としてどうかしてる!

きっと楽しい時間を過ごせるはずだ。

私、頑張れ!!!

 

 

そのついでに、東京タワーへ行きたいことを言ってみた。

 

「東京タワーよりスカイツリーの方が楽しいよ!」

「そうじゃなくて、東京タワーが見たいのよ」

 

でも仕事が終わってから東京タワーへ行くのはしんどいということを言ったら、スルーされてしまった。

もしかしたら連れて行こうと思ってくれたかも知れないのに。

何だかんだでまだ諦めていない私。

何とかしてお近付きになりたいものだ。

一回りも年上のクセにごめんなさい。

 

 

これで社内恋愛だろうが何だろうが彼氏でもできれば、私の生活は潤うんだけどなぁ。

益々人間に近づくことができる。

犯罪を犯す人の背景にはやはり孤独が付きまとっているような気がする。

あまりにも極端な孤独は人間を狂わせるのかも知れない。

現に私も極端な孤独のせいで、横道逸れて、過ちを犯したこと数知れず。

孤独からの脱出と共に、解放されたように思う。

具体的に言うならば、SNSでは友達が沢山いる私だが、リアルではその数が極めて少ない。

だから孤独を感じやすいのである。

職場の人は友達ではないが、出会いは出会いでもある。

むしろ、職場の出会いを出会いに含めなければ、出会いは無いに等しいかも知れない。

だったら、社内恋愛にビビってないで、『天下一品』に誘えばいいじゃないか。

そして、東京タワーに連れて行ってもらえばいいのに。

これ以上の孤独は危険だし、理性を失う可能性もある。

人間って寂しすぎると良からぬ方向へ暴走してしまうもの。

寂しさとは海のようだが、ある意味社会問題でもあるのだ。

もしかしたら私だけではないかも知れない。

寂しさを抱え、ノルマと闘い、闇の中に消えて行くように生きる者達。

都会の中で、自分が主役になれず、その他大勢として埋もれそうになる日々。

そう考えると、周りの人々にも愛着が湧く。

決して他人ではないような。