nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

理想を明確に

タメ口女が私を飲みに誘ってきた。

なんじゃい?なんじゃい?

話でもあるのか?

そういう訳でもなさそうだ。

 

「暇なんで一緒に行かない?」

 

みたいなことを言われた。

ギョッとしたものの、私は人からの誘いを断るほど無神経ではない。

快く了承した。

 

「じゃあ十六日行こう!」

 

翌日お互いに休みだからだ。

池袋駅周辺は混んでいるかも知れないが、池袋で飲むことに意味がある。

池袋で働いているんだから。

私は行く店まで探し、歳下のタメ口女をエスコートするつもりで、店を予約までした。

優しすぎる!!!

私ってこういうヤツ!!!

散々嫌っておいて、歩み寄ってくれば可愛がる姐御肌。

長女気質はこういうところにも現れる。

酔って気が大きくなって奢らないようにしなきゃ。

タメ口の方が多くもらっているんだから。

そして、酔って余計なことを喋らないようにしなくちゃ。

女子トークあるあるで、彼氏いますか?の質問はされると思うが。

 

 

ところで、久々にノルマを達成した。

たまたまだとは思うが、やはり気持ちがいいものだ。

最近では私のことを心配してくれている人は、ノルマ達成したかどうかを訊ねてくれる。

朝は、

 

「今日はノルマ達成できるといいね!」

 

夜は、

 

「今日はノルマ達成できたの?」

「あ、たまたま達成できた。たまには達成しないと」

「いや、毎日達成しなくちゃダメだ!」

 

みたいな会話が当たり前になっている。

私以上にノルマを意識しているようにも見受けられる。

何故かって、この世は結果が全てだと皆は知っているからだ。

プロセスを見てくれたって、なんて泣き言を言っているのは私くらいなものだ。

結果出せないヤツがそんなこと言うのだ。

結果を出さなきゃいけない仕事なんて辞めたくなるけど、結果出した時の快感を身体が覚えているのかも知れない。

もしかしたらゴキブリは離脱するかも知れない。

週五日のシフトを週二日に減らすそうだ。

もう一人バイトの子も姿を見せなくなった。

そうやって私は段々と古株になって行く。

尚のこと、数字上げなきゃダメだ。

 

 

気づけばこの数日の間酒を飲んでいない。

久々に多忙だったので、酒を飲んでいたら身体がもたなかっただろう。

バタクソに疲れているせいか、酒を必要としない。

と云うのも、帰宅時間が遅く、酒を飲んでいる暇がなかった。

帰宅してから飲むには時間が遅すぎる。

ただ、この数日で気づいてしまったことがある。

酒を飲まなければ、割とスラスラ書けてしまうことに。

やはり疲れた身体に酒を流し込んで池袋から谷塚まで帰ってくるのはしんどいようだ。

これを機に、しばらく直帰することにしよう。

もしかして酒を飲まずにいられるということは、心が安定しているのかも知れない。

ただこれだけは感じるのである。

ステージが変わったことに。

七月に入って、成績はイマイチだが、勉強会も始まり、視野も広がったような気がする。

見ている景色は同じなのに、風向きが確実に変わった。

そんな時、私はどうあるべきかについて考えてみた。

幼少時代はとにかく無邪気でいられる人を求めていた。

そして無邪気でいられる人に出会うことができた。

しかし、これからはやはりハードルを越えて、理想を追い求めることができる人を選ばなければならないと思った。

そこで重要なことは、自分の理想を明確にすることだ。

そこさえ明確になれば、とんとん拍子で人生は展開して行くだろう。

理想とは考え抜いて決めることなのだろうか?

いや、そうじゃないだろう。

アンテナを張り巡らせ、世の中を肌身で感じ、動物的勘によって掴むものだ。

そのためには、しつこいようだが自分の感性に敏感になり、広い視野を持って正直に生きることに他ならない。

せっかちになってはならない。

向こう側から近づいてくるものに対して、素直な心を持つことだ。