nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

輝いて生きたい

毎朝お腹壊すのはメンタルやられている証拠だろう。

脱水症状のような身体を暑さの中に投じ、スポーツドリンクと栄養ドリンクとQPコーワゴールド錠剤で乗り切る私って根性でしかない。

数字が全ての世界では、具合悪くたって関係ない。

叩き出さなきゃならないものは決まっているのである。

そう、五万円の売り上げ。

私は数字の上げ方を忘れてしまったようだ。

一万円しか叩き出せなかった。

こんな日、自分へのご褒美などできるはずもないのだが、凹んでも売り上げは伸びない。

よりによって、めちゃくちゃ暑い。

それなのにトレンド先取りしたくて長袖を着ている阿呆である。

我慢できなくて回転寿司に入った。

早速生ビールを頼んだ。

だが、店内の冷房が効いてなくて、駅のホームも暑くて、どこに生ビールが消えたことやら。

東京では珍しくサーモンが美味かった。

でも一番美味かったのはエンガワかな。

四皿食べて満たされたようだ。

ビールは一杯だけでよい。

酒が飲みたいのではなく、喉ごしが欲しいからだ。

帰宅しても暑くて暑くて冷房を調整したが、いや、暑い。

いや、八月はマジでしんどい。

 

 

ガタガタの身体を起こしてパソコンに向かっている。

どこからどこまでが本当かわからないが、古くからの従業員からこんなことを言われた。

 

「橋岡さんはクビにはならないですよ!」

「え?なんで?」

「社長はあぁ見えて橋岡さんのことは買っているんですよ」

「数字上げてないのに?」

「いや、二ヶ月間ずっと毎日ゼロだったらクビかも知れません」

「まぁ、それはないと思う」

 

しかし、私は数字を上げている人達に比べると、お客さんにとって良い人になっているような気がする。

体調が悪くて食べられない、金がなくて買えない、そう言われたら引き下がってしまうからだ。

鬼にはなれないと云うわけだ。

仲良くなった社長さんとか沢山いるが、売れてはいない。

やはり欠けているものがあるからなのだろう。

そこを突いてくれるのが、教育係でリーダーでもある元ホストの役目だろ。

ただ、私に甘ったれているのかわからないが、私が数字を上げないと話かけてもこない。

お腹の調子が悪いそうだが、そりゃ私も同じなわけで。

それでも私はまだクビにならないのか…。

嬉しいような、悲しいような。

私って、クビにならなきゃ自分からは辞められないかも。

 

 

苦手な人やどうでもいい人のことはぶった斬ることができるのに、仕事となるとそうは行かないようだ。

社長が私を買っているのではなく、同情のような気がする。

今年の冬で四十四歳になる私。

メンタル的には昔に比べて生き易くなったような気もするが、仕事の幅は狭くなっているだろう。

しかも未だ再婚できない私を憐れんでいる部分もあるのかも知れない。

はぁ、仕事ができないって本当に辛いことだ。

九月に入ったら、またゼロスタート。

汚名返上しなければならぬ。

 

 

先日美容室へ行ったら、後頭部にもう一つ十円ハゲができていることが発覚した。

 

「ストレスですね、会社辞めたら治りますよ」

「そうも行かないんですよね」

 

美容師さんは執筆活動のことには触れてこなかった。

遂に触れられなくなったかと思えば寂しい気もするが、事実、何もしていない。

あ~ぁ、ストレスかぁ。

人間がキラキラ輝くことってどうしてこんなに難しいのだろう。

遣り甲斐を感じて働き、自己投資できて、恋でもしてりゃあいいのかな?

夏に疲れ、通勤に疲れ、営業職に疲れている私は輝きとは程遠いかも知れない。

それでもまだ諦めずにコラーゲンを買ったりするのは、まだ見ぬ未来を信じているからに他ならない。

人間の輝きとは永遠のテーマ。

そりゃ、誰だって輝いて生きたいわな。