nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

苦手分野の克服

多くの人は好きなことを仕事にすることばかり考えているのではないだろうか。

結論から話をすると、私はコールセンターでの販売の仕事など好きでもなんでもない。

はっきり言って、対面接客を得意としているので、前職の介護職の方が向いていると思う。

実は、数日前に元々働いていた病院の介護施設から電話があった。

戻ってきてくれないか?

という内容の電話だった。

しかし、私は丁重にお断りした。

給料がコールセンターより高かったらどうだっただろうか。

それでもお断りしていただろう。

なぜなら私が働く目的は、営業スキルの習得だからだ。

それを身につけるためには、コールセンターでの海産物販売の仕事ほど適しているものはないと信じているからだ。

なぜそう思うかの理由の一つとして、毎日ノルマがあるからだ。

時間生産性七千円以上、一日総売上五万六千円以上、月間総売上百万円以上だ。

この仕事は地道にコツコツなど許されるものではない。

組織に属している以上、強制されるものである。

だから自分にとってはプラスの作用が働き、鍛えられるのだ。

その対価として給料をもらっている。

そして生活を支えている。

 

 

つまり、嫌いなことを敢えて仕事にすることが自分のためになっているという確信があるのである。

なぜそう思うか。

苦手分野を克服しない限り、自分の足で生きて行くことは困難だからだ。

給料をもらえない状態を自分で支えるためには、安定収入を自力で生み出す必要がある。

ということは、自分で自分の営業をしなければならないということだ。

 

 

例を挙げよう。

コールセンターで働く多くの人は、電話が好きなのだ。

そして人前に出ずに済むので、服装、ピアス、髪型などが自由である。

だからミュージシャンやファッション関係の人が多く働いている。

もしくは、声や話すことに自信がある人だ。

ところが、コールセンターは数字と闘わなければならない厳しい世界でもある。

声が綺麗な人からお客さんは物を買うわけではない。

その物の良さや魅力に気づかされ、欲しいと思わせてくれたから買うのである。

もっと言うならば、その物の価値より、顔も見えないその人に価値を感じるから買うのである。

声もだみ声の私が、誠意と熱意と商品価値を伝えるからこそ売れるわけだ。

 

 

話を戻すが、私は決して派手な風貌ではないし、自由を求めてもいない。

声や話し方に自信があるわけでもない。

むしろ、話し方に関してはコンプレックスを抱いていて、金を払ってまでコミュニケーションの勉強をしているくらいだ。

数字に対する苦手意識の克服、コミュニケーションの克服…。

苦手なことばかりだ。

更に最近は積極的にライブ配信やZOOM会やセミナーなどに参加して、これでもかと言うほど人前で話す訓練をしている。

徹底的に嫌いなことをやりまくることで、好きなことは活かされると信じてやまないからだ。

 

 

結局、好きなことを仕事にしたいのなら、苦手分野を見つけ、それに体当たりし、苦手意識を払拭しなければ、好きなことを仕事にしても続かないのだと言いたい。

仕事って云うものは、ある程度続かなければ意味がないと思っている。

しかし、ただ続ければいいというものでもない。

例えばだが、私はコールセンターで営業スキルを身につける前に辞めてしまってはダメだってこと。

 

 

ただ、肝となるのは営業スキルを身につけたくてコールセンターで働き始めたのではないということだ。

たまたま出会った仕事にこじつけて、働く意義を後から付け足しただけに過ぎない。

何事も自分ごと化し、多面的に捉えられれば遠回りのようで遠回りでもなくなるのだと言いたい。

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