nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

遂に出世する!

なんと、会社で出世してしまった。

ここまで私はひたすら新規獲得のみでノルマを達成してきた。

それが既存客の獲得をさせてもらうことになった。

いわゆる一つステージをクリアし、次へ進んだことになる。

 

 

先日私は夜二十時から勉強会のグループミーティングに参加していた。

すると不在着信があった。

社長ではなく社用携帯からだった。

実は皆は私の連絡先を知らないのである。

結論から話すと、社用携帯を持ち歩いていたのは元ホストだった。

グループミーティングが終わってかけ直すと、当たり前のように元ホストが出た。

 

「俺、明日から休みなんだけど、明日から蓮ちゃんには既存客の獲得をやってもらうことになったから」

 

マジか!

はっきり言って新規獲得のみでノルマ達成することがどれだけ辛いかわかるだろうか?

グループミーティングでは、先生もこう言っていた。

 

「既存より新規の獲得は七倍辛いんだよ!」

 

そうだ!そうだ!

七倍辛いことをやり退けて、ノルマを達成してきた凄さと努力と汗と涙がわかるかい?

やっとだよ、やっと、既存客に営業できる許可を得たのだ。

たぶん、元ホストに認められ、社長に話をしてくれたのだろう。

社長には話をしてあるから、とのこと。

やっぱり元ホスト、益々足を向けて眠れなくなる。

というか、また一つ恩を作ってしまったことになる。

やはり先日書いたように、二足の草鞋を履くしかなかろう。

営業スキルを身につけることだけではない。

まだドラマが完結していない。

出すぎた杭にならないとその場を去れない体質なのである。

 

 

連日で勉強会が行われて、二日目の夜も参加させて頂いた。

終わってプロントを出た私は、考えごとをしていたため、池袋中をウロウロしてしまった。

やっとのことで辿り着いたのは日高屋

悩める私を三百九十円のラーメンが癒してくれた。

生温い生ビールを飲みながら、まだ考えごとをしていた。

 

 

人の悩みや話を聴く側の人って常に試されていると思う。

どうして『私はできる』じゃなく、できない人の気持ちになれないのだろうか。

それじゃあ、できない人は心を開きようがない。

この道何年と、サポート職をしている人でさえ、そんな単純なことにも気づかず、自分はサポートをしている気になっているのだ。

いやいや、アナタが気づかないのは、周りが誰もアナタに言わないからだよ!と思った。

それほどアナタに興味関心も愛もないのだよ。

それなのに私はこの道のプロですって恥ずかしくないのか?

恥ずかしくないのだろう。

勿論、私も言わないが、意見だけは伝えた。

すると、へぇ〜みたいな顔してたけどね。

 

 

始終私は笑顔一つ見せず、ブサイクな顔して『その場』にいた。

それなのに、終わった後こんなことを言ってくれる人がいた。

 

「カメラ映りがいつも以上に美人さんだったよ!」

 

なんて優しいのだと思った。

 

「蓮ちゃん何があったの?」

 

とは言わないのである。

カーッ!

私もこう言える人になりたいと思った。

実は会社で、せっかく出世したのに契約件数ゼロだったとは言えず。

 

 

あんなにギスギスした気持ちだったのに、ピースフルな気持ちになれた。

結局、人は所詮自分とは違うのだということ。

できる人はできない人の気持ちを考える。

できない人はできる人の気持ちを考える。

それができないで、どうして人はサポート職をするのだろうか。

それこそ自分は優しい人間だと履き違えているような気がしてならない。

本当に優しい人っていうのは、時に相手の核心にすら触れない。

質問にすら配慮するものである。

それこそがコミュニケーションだと、私は思ってしまう。

コミュニケーションは、お悩み解決が目的ではないのだから。

 

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