nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

覚悟決めなきゃ

コンビニで缶チューハイを買って帰ってきたところだ。

Tシャツじゃ寒かったのでトレーナーを羽織って行った。

どうやら家の鍵を閉め忘れたようだ。

いくら谷塚が田舎だとはいえ、物騒な世の中。

気をつけなくちゃ。

四連勤明けですこぶる疲れているので、間接照明に変えた。

すると心くらいは落ち着いて、チビチビと飲みながらパソコンに向かっている。

勉強会が終わったのは夕方だった。

午前中、思い立ったように部屋の掃除をした。

洗面台や風呂場がめちゃくちゃ綺麗になった。

部屋の乱れは心の乱れだとか。

これだけ疲れていれば部屋も心も乱れるよ、と思いながらも、言い訳がましいのは嫌いだ。

引越しのことも視野に入れて、要らないものはゴミ袋へ移動させた。

あまりにも綺麗になったので、引越ししなくてよくね?というような錯覚に駆られた。

しかし、心はもう清瀬へ向かっている。

根拠はないが、人生が変わるような気がしている。

 

 

もしかしたら元ホストは私のことが好きなのかなぁ~と思い始めた。

私ってチョロ子の割には鈍感な一面がある。

今年の二月に入社した時から、何となくそんな気はしていた。

ところが、お互いに奥手。

まさかそんなはずもないという想いもあって、知らんぷりしていた。

だが、最近になって、急に仲良くなったもので、もしかしたら私のこと好きなのかも知れないと考えるようになった。

告白されたらどうしよう。

確かに気は合うし、面白いし、カッコいいのだが、私は結婚を視野に入れられる人じゃないと付き合えない。

元ホストと結婚を視野に入れて付き合えるか?

恐らく百人いたら九十九人は首を傾げるだろう。

 

 

しかし、とんでもない事実に気づいてしまったのだ。

元ホスト以外の男で、私に言い寄る人はいない。

私のこと好きなのかなぁ~と思う人はいても、どうやら私と付き合う気はなさそうだ。

かといって、ギャンブル依存の男と一緒にいたら、給料日前になったら全額私が奢るのか?

 

 

私にとって元ホストは、いなくなったら寂しい人である。

何もしてくれなくていいから、隣で笑っていてくれたら安心する。

事実、元ホストがいない日は、数字が伸びていないと社長にバレた。

なぜだ?と訊かれて、私は正直に答えた。

 

「隣にいれば安心するからです」

 

それ以来、私はなぜか元ホストの隣の席が固定になった。

 

 

告白されるのは決して嫌じゃないが、元ホストを振るのは心苦しい。

せっかく仲良くしているのに、気まずくなるのも嫌だ。

じゃあ他の女に取られてもいいのか?

ん~、たぶん他の女じゃダメなのだろう。

彼は彼なりに、女を尊敬したいと思っているような気がする。

だから誰でもいいわけではないはずだ。

元ホストから私を奪う人が現れたら、元ホストを捨てるのか?

捨てる、イコール、会社を辞めると考えるのは極端か?

正直に言うと、私は会社を辞めるつもりはない。

かといって、今更将来の見えない人と付き合うことには抵抗がある。

元ホストは私を幸せにする自信なんてないだろう。

ここまで来たら、お互いのメリットデメリットの問題。

てかさ、告白されたわけでもないのにここまで真剣に考えるのが私らしいと思わないか?

こういう類のことは、告白される前に、私の中で決着つけておかないとダメなのだ。

ただ、元ホストは寂しいし暇だからパチンコをやるのだと言っていた。

女でもいたら、行かないと。

私にとってはパチンコもキャバクラも大した問題ではない。

私との将来を真剣に考えてくれるかどうかだ。

真剣に考えて身を引くことはあると思う。

ただ、せっかく仲良くなったから、もっと仲良くなりたいというのが本音かな。

そろそろ覚悟決めなきゃならんのかな。

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