やったぜ!
75300円売ったぜ!
ノルマを大幅に超えてのクリア!
その代わりQPコーワゴールドを一体何錠飲んだことか。
またもや死ぬほど疲れたぜ!
早く帰りたいが、どうしても一息付きたくて、生理痛の腹を抱えながら北千住のプロントに寄った。
おまけに激しい空腹感、ダイエット中にもかかわらず、生ビールを流し込んだ。
それにしても先月は苦しかった。
一時は、運にも見放されたようだった。
ところが月が明けた途端、私は生まれ変わったみたいだ。
この調子で年内終えてくれればいいのだが。
元ホストは休みだった。
美容室へ行ったと言っていた。
きっと酔って寝てしまったのだろう。
起きていたら、真っ直ぐ帰れと言われるが、寝ているのをいいことに、私はプロントに寄った。
一杯で帰るはずが、レモンサワーを追加。
イヤホンからはチバユウスケがシャウトするのが聞こえる。
徐々に疲労感が回復するのを感じながらこれを書いている。
数字を上げた時くらい、調子に乗ってもよい。
この会社は数字が全て。
元ホストに認められるのも数字。
調子に乗っているついでに本音を書く。
夢見ている世界ってどういう世界なんだろう。
私だって誰かに抱かれる権利がある。
マジで、自分で勿体無いと思ってしまう。
一生懸命コラーゲン飲んで、ボディクリーム塗って、何のためだよ?!
元ホストが、俺は蓮ちゃんを抱く勇気はないって言ったら、私はきっぱりきっぱりきっぱり諦めるよ。
マジで!
あの男、キスもできないくせに、自分の女だと思ってる。
何が悲しくてそんな男のことに執着するのか?!
私ってさ〜、元旦那が毎日優しく抱いてくれていたら離婚しなかったよ。
悲しかったのだ。
それが離婚してみてずっと彼氏できなくて、好きな人ができても抱いてくれない男だなんて、悲しすぎる。
私って魅力ない?!
いやいや、そんなこと思わせるような男は最低だよ。
こないだ元ホストが私の家に泊まりに来なかったのは、抱く覚悟を決められていない証拠じゃね?
本気で抱きたかったら、どんなに身体しんどくても来るよね?
香水じゃダメか?
ピッタリしたニットでもダメか?
ミニスカート履いても無理だろうな。
谷間見せても、覚悟決まらないだろうな。
私が脱がしても、背中向けて寝るかも知れない。
マジで、そんな男のどこがいいんだよ?!
女の自信を奪う男はクソである。
かといって、段階を踏まずにいきなり脱がす男もクソである。
元ホストが『段階』と言った時、まさに私の理想の男だと思った。
でも、何をモタモタ、モチャモチャ考えているんだか。
私が抱いてもくれない男に優しすぎるのかも知れん。
とはいえ、私には冷たくする勇気もない。
だって嫌われたくないもん!
いやいや、たぶん冷たくしても嫌われない。
ソッポ向いても私だけを見ていてくれるはず。
しかし、信頼関係はそんな駆け引きで成り立つものではない。
やめて、私、来月誕生日なんだから。
歳取るんだから。
こんな時、誰かに口説かれたらそっちへ行ってしまいそうだ。
これは欲求不満の話ではない。
自分は希少価値のある女だと思いたいって話。
もしや、元ホストはそれに気づいていて、後戻りできなくなるのが怖いとでもいうのか?!
私はいつまで待つんだろうか。
私って優しすぎる。
確かに『今』を楽しんでいる。
だけど、ムカつくことには変わりない。
元ホストは自分に自信があるらしい。
阿呆か!
私だって、一歩外に出れば、いい女なんだから。
ヤバ、黙々と携帯電話に文章書いていたらまた帰りが遅くなった。
元ホストのくせに女心がわからないとはね。
いいよ、ママのような母性でいてあげる。
待てよ、そうも言ってられん。
でもさ、きっと真剣に抱いてくれたら幸せなんだろうね。
最近、自分のことより元ホストを心配している。
お金あるのかな?
飲みすぎてないかな?
寂しくないかな?って。
私の方が圧倒的に寂しいはずなのに。