なんと!
売り上げ118000円!!!
自己更新記録を達成!!!
私も元ホストもテンションが上がり、仲良くまたもやスロットへ。
私は七千円勝って、元ホストは一万円負けた。
だから祝杯はなかったが、私は元ホストの許可を得て定食屋に来た。
ところが日曜日で休みだった。
もしその店が良かったら、今度一緒に行こうよ!と言われて疲れているにもかかわらず、寄り道をしたのである。
残念ながら休みだったので、松屋で瓶ビールとハンバーグを頼んだ。
元ホストは明日は休み。
私は元ホストがいなくても数字を伸ばせるところを見せつけなくてはならない。
今月は順調に成績を伸ばしているが、油断はできない。
それにしても、面白いように数字が上がって、お祭り騒ぎのようだった。
久々に元気な元ホストを見たような気がする。
休みの日はバイトするらしい。
負けた分稼ぐのなら良しとしよう。
二人一緒に勝つのは難しいみたいだ。
天はまだ私の味方であると実感する。
恐らく私と元ホストは互いに足りない部分を補っているように思う。
私が好調な時は不調で、その逆も然り。
足して二で割って上手く成立しているような気がする。
そう考えると今日の十一万八千円は、運が良かっただけで、実力ではないようにも思う。
しかし、私は元ホストから受けた指導に対して素直に従っている。
中には元ホストに敵対心を抱き、元ホストの指導に反発する者もいる。
そういうヤツは要らねぇよ、と元ホストは言う。
上の指示に従って己を改善しようとしないプライドだけが高いヤツは、本当に伸びない。
その点、私は馬鹿みたいに従順である。
だからジワジワと成長しているのかも知れない。
そのことをそっくりそのまま元ホストに言った。
そしたらこう言われた。
「蓮ちゃんは素直に言うこと聞くけど、俺が言ったことを聞いていない時がある」
「いや、それは聞いていないのではなく、忘れているだけだよ」
「それを忘れないようにすればもっと伸びる」
そっかぁ〜、でも言ったこと忘れるくらいの私だから元ホストと上手く行っているんじゃないの?!と思った。
先日売り上げナンバーワンになって、社長からギフト券を二千円分もらった。
それを使わずに大事に財布にしまっていたら、
「使わないなら俺が使う!」
そう言って元ホストにカツアゲされた。
それを見ていた周りは、口々に勿体無いと言った。
「だって断れなかったんだもん」
「じゃあ俺が一万円くれよって言ったらくれるのかよ?」
「嫌だよ」
「じゃあギフト券もやるなよ」
「これはカツアゲだもん」
皆が皆、呆れていた。
元ホストだけが当たり前のように私のギフト券を財布に閉まった。
私があげたパソコンのケースを買うらしい。
どっちみち私はギフト券で元ホストのパソコンケースを買ってあげようと考えていた。
皆がどう思おうが、私と元ホストの中では違和感のないことではある。
でも、密かに毛布が欲しいと思っていた。
セミダブルサイズの毛布と掛け布団。
寝相が悪い私はシングルサイズだと、朝起きたら掛け布団と毛布が床に落ちているのである。
まぁいいや、給料が入ったら買うことにしよう。
私って元ホストを甘やかしすぎだろうか?