仕事は絶好調!
96800円!
ノルマを余裕でクリアし、元ホストともたった五千円の差。
スロットも勝ったが、どこへも寄らずに直帰。
私って偉すぎる!
いやいや、元ホストも直帰したからだ。
私だけ寄り道するのも心配かけるだけでしょう。
日曜日だから人もおらず、社員だけで現場を回した。
元ホストと先輩と私だけ。
実に和気藹々と過ごすことができた。
愚痴も言いまくり、あーだのこーだの言って、楽しかったなぁ。
古くからいる派遣の子が言っていた。
蓮さんが入って、現場が明るくなったと。
そうでしょう、そうでしょう!
私を誰だと思ってんだ!
私が笑わせる時は意図的ではない。
ごく自然に私のいわゆる天然キャラが二人を笑わせているようだ。
昼休憩は久々に元ホストと一緒に食べに行った。
給料日前でお互い金がないからだ。
それなのにスロットへ行くのは、負ける気がしないからだ。
何故なら私は守り神だからである。
その証拠に、元ホストはここ最近職務質問をされていないとか。
殺気が消えたんだよ!
そして、孤独なオーラが消えたんだよ!
まだ付き合っているわけではないにせよ、もう一人ではないという証拠なのだ。
そのことを元ホストに言ったら納得していた。
その通りだと言っていた。
そして、ついでに、『母性、少女性、不良性』の話をした。
この三つを兼ね揃えていないとつまらないとね。
それについても納得していた。
私ってやはり、守り神、勝利の女神。
元ホストは一人でスロットへ行くとボロ負けする。
でも私と行けば、大したことにはならないのである。
むしろ、勝ってばかり。
神様はちゃんと見ているのである。
私は元ホストを見ていて、こんなに真面目な人も珍しいと思う。
だって一緒に寝ても手を出さないんだから。
それだけではない。
真面目すぎるがゆえ、なかなか告白できないのだろう。
元ホストは今は金がないし、こんなんじゃダメだと思っているのだろう。
私はそれに輪をかけて真面目である。
ちょっとのズレも許せないところがある。
それを元ホストに伝えたら、真面目すぎることはとっくにわかっていたそうだ。
定義はわからんが。
ここまで書いて朝を迎えた。
今日は休みである。
久々に予定のない休みだ。
とにかくゆっくり休まなきゃ。
入浴剤でも買いに行くかな。