ヤバ!
二十三時半だよ!
急いでコンビニに寄って、おでんを買って、ドカ喰いしたところである。
そう、久々に元ホストとスロットへ行ってきた。
二人して負けてしまったが、楽しかったよってLINEした。
事実、楽しかったのだ。
だが、仕事で運を使い果たしている私はまんまと負けた。
仕事では大型受注があって、ホタテ、イクラ、ズワイを買ってくれて十二万円に!!!
他の受注もあるから私の売り上げは二十万円超え!
マジでツイテル!!!
ホタテを売ろうと思って電話したら、そういう結果になったのだ。
慎重派の元ホストは一旦保留にして、確認の電話をしろって言ってたが、後は社長判断である。
社長に会ったら訊いてみる。
トラブルにはならないと思うのだが、上司の指示には従わないと。
それにしてもツイテル。
この大型受注を抜いても八万円以上を余裕で売り上げた。
私のノルマは今月から上がり、六万四千円である。
一時間で八千円売り上げなければならないということだ。
よくやっていると思う。
明日も明後日も、頑張ってくるよ。
元ホストは会社の不満をたらたら。
辞めて独立したいそうだが、資金もない。
奥さん名義で会社を立ち上げるために、私に冗談半分で、
「蓮ちゃんが社長になってよ!」
などと言ってくる。
うん、と言えば、本当にそうなりそうで、怖くてまだ返事をしていない。
私は冗談通じないんだから、勘弁してよ。
どうすればいいか本気で考えてしまうから。
元ホストはこの会社の社長から離れたいんだろうな。
それなら私に損させないように、私を上手く使ってくれていいが、来るべき時は今じゃないのだろう。
おでんをかっ喰らって、レモンサワーを飲んでいる。
あんなに空腹だったのに、おでんだけでなんとかなっている。
疲れすぎってウワサ。
でも、やっぱり元ホストと一緒にいると安心する。
明日は行かないが、近いうちに昼飯行こうね、などと話している。
やはり外出外食するとネタが増えるようだ。
松屋の仕事できない爺さんとか、最高のネタだったとこれを読んでいる友達が言っていた。
松屋も捨てたもんじゃない。
ネタのためにまた行くかな、などと考える次第である。
届くはずの座椅子は、遅延で届け日が決まっていないのだとか。
やれやれ、座椅子ごとき、届けろよ!
元ホストが来る日までに間に合えばいいのだが。
ゆったりと過ごして欲しいから、座椅子を買ったのだ。
テレビもそう。
私一人なら買わなかったヤツ。
満員電車に揺られながら、会社とプライベートでは元ホストの態度が違うことに気づいた。
威厳を守るためか、照れ隠しか。
元ホストはこの世に天使の女はいないと言っていた。
しかし、もしや蓮ちゃんは天使なのでは?と思い始めていることだろう。
私は元ホストを一切疑わないし、否定しないし、常に味方である。
信頼の神って前にも言ったでしょう?
「蓮ちゃんが俺に二百万円貸してくれたら…」
などの冗談を言っていた。
「返せるならね!」
などと冗談で言ったら、
「俺は逃げないよ」
って言っていた。
だから、私は金云々より、逃げないよって言ってくれる言葉を信頼して、あなたならと思ってしまうのである。
まぁ、私には二百万円もないけれども。