nakanakadekinai's diary

単なる日記でもなければ、単なるエッセイでもない

ヤキモチ妬きたまえ

いや〜いい一日だった!

スロットはボロカスに負けたけど、サングラスもあったし!

帰りに焼肉食べてきた。

ガヤガヤ若僧が集まる店だったが、肉は美味かった。

ほんの少しだけほろ酔いで帰宅。

小田原へ行く私を快く見送ってくれた。

小田原へ行くのは夏振り。

とても楽しみにしている。

帰ってきたら、元ホストに会う約束をした。

仕事の話もあるし、元ホストの悩みも聞いてあげたい。

なんだかんだで、元ホストは私を頼りにしているようだ。

焼肉屋で話しててそれがわかった。

 


「社長は人を信じないようにしている目をしている」

「そうなんだ」

 


貴方は人を信じたいけどビビっている目をしているとは言わなかった。

目というものは、多くを物語っている。

私の目は馬鹿正直に疑うことを知らない。

ところが、元ホストは怯えた目をしている。

元ホストの事業計画に、私は賛同したい。

だから応援している。

その気持ちをぶつけたら、元ホストは嬉しかったようだ。

美容室へ行ってきた私に、綺麗になったと言っていた。

やっぱ変わるね!と言っていた。

わぁ!嬉しすぎる!

美容室へ行っても気づかない男が多々。

さすが元ホスト!

私のことをちゃんと見てるじゃん!

だから焼肉屋は奢ってやった。

サングラスが思いの外安かったから、別にいいんだけど。

元ホストは相変わらず、スロットボロ負けしていた。

 


ジャグラーにそんだけ突っ込む蓮ちゃんはヤバいよ」

 


などと言っていたが、年末だし、元ホストのお陰で給料高かったし。

気持ち良く散財した。

私の金遣いに、元ホストは信頼を感じてくれたことだろう。

返せとは言わない。

私は来月の入れ墨代が残れば、あとは生活さえできるならそれでいい。

もうスロットなんてやらねぇと言っていた。

来年からは元ホストの独立計画が進む。

細かい話はまた書く。

 

 

 

元ホストは実家で年を越す。

数日間会えないのがやはり寂しい。

でも、二日は社長の家で会える。

そして三日は二人で会える。

どこへ行くかは決めてない。

私ん家に来てくれてもいいが、来なくてもいい。

四日からは仕事。

泊まりはないと思う。

あっという間に正月休みが終わる。

来月から地獄が待っている。

覚悟はできている。

もうね、元ホストのスパルタに頼るしかない。

私が心細いのはもう伝えてある。

この職場で、頼れる人がおらず孤独だと言った。

 


「俺も孤独だよ」

 


胸が痛かったが、正直に言ったまでだ。

しかし、ここからまた一年、独立するその時まで、私と元ホストは一緒に歩んでゆく。

そのことに変わりはない。

良いお年をとは言わなかった。

三十一日の夜までそれは言わない。

また明日ねとも言わなかったけれど、日頃から『おやすみ』をギリギリまで言わないのと同じことだ。

元ホストに、コンビニの店員さんから『いい香り』と言われたことは言わなかった。

今度会ったら話のネタに言ってみよう。

今日、スロットで目押しができなくて苦戦している私を見た隣のオッさんが、目押しをしてくれた。

それを元ホストは遠くから怖い顔で眺めていた。

ヤキモチ妬きたまえ。

私はそう思いながら、遠くにいた元ホストをチラチラ見ていた。

さて、カウントダウン。

いやはや、疲れたぜ。

とにかく、疲れたとしか言えない一年だったよ。

良いお年を。

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