ここまで成績が落ち込むと、落ち込んでも仕方ないという精神が生まれてくる。
めちゃくちゃ疲れたし、腹も減ったが、節約も兼ねてどこへも寄らずに直帰。
元ホストも直帰したし、私も直帰だ。
連勤はまだまだ続くし、寝不足で行くわけにはいかない。
どうすれば件数取れるようになるのか。
やはり『自信』なのか。
それとも練習なのか。
運もあるのか。
段々とわからなくなってきた。
社長に言われたのか、先輩も元ホストも怒らなかった。
誰にでもスランプはあると思っているのだろう。
かといって、赤字はまずい。
やはり、売り上げを上げなければならないことに違いはない。
気合い入れてどうにかなる問題でもない。
今までだって、様々な仕事でスランプを経験してきた。
どうやって乗り越えたかって、ただ時が過ぎるのを待ち、体当たりし続けるしかなかった。
今は私にとってそういう時期。
しんどいなぁ〜。
誰にだってスランプはある。
一見ないように見える人もいるが、とある本によると私の世界は今は『夜』であり『部屋の中』だそうだ。
徐々に外へ向けて世界は開かれる。
それを待つしかないようだ。
溜め息しか出ないが、元ホストが信じてくれているのはわかる。
いや、皆が信じてくれている。
それを裏切りまいと思って頑張るしかないのだ。
明日も宜しくお願いします、そう言ったら先輩が高笑いして、苦笑していた。
それが妙に胸に刺さった。
馬鹿にされているような感じがしたからだ。
たぶん本人にはそんなつもりはないが。
元ホストのことは、いつまで経っても結論が出ないようなら、こっちからぶった斬ることも必要なのかなぁ〜。
そう思いながらも、そのうちどうにかなるだろうという能天気な私もいる。
やれやれ、どうなるかわからないが、先は明るいと信じているため、簡単には冷めない。
素敵な人が現れない限りは。
元ホストはその時悔やむだろう。
しかし、元ホストが悪いのだ。
そうならないように、腹決めて欲しいよ。